デル 執行役員 エンタープライズ・ソリューションズ・オーガニゼーション コンピューティング&ネットワーキングAPJ統括本部長 兼 米Dell コーポレート・エグゼクティブ・ディレクターの町田栄作氏

デルは12月6日、Force10 Networksの買収完了に伴って拡張された新ネットワーク製品ポートフォリオについて発表した。今後、データセンター向けのEthernetスイッチはForce10製品をベースに展開。既存のOEMパートナーであるJuniperやBrocadeについては、それぞれファイアーウォール、FC(Fibre Channel)スイッチで引き続き提携していくという。

Force10 Networksは、ワールドワイドで650名の社員を抱える企業。創業は1999年で、サンノゼに本社を構える。企業名にある「10」は10Gbpsを意識して付けられたものだという。世界で初めてマルチプロセッサ搭載のスイッチを発売した企業としても知られ、今年7月に米Dellが買収を発表、8月に買収作業を完了していた。

Force10 Networksの製品は高密度、高パフォーマンスが特徴。全シリーズで「FTOS(Force10 OS)」と呼ばれるモジュラ型独自OSを利用したシンプルな構成になっているほか、オープンなアーキテクチャで他社製品との互換性も優れているという。

Force10製品を組み込んだ、デルの新ネットワーク製品ポートフォリオ

旧フォーステン・ネットワークスの代表取締役社長を務めていた林田直樹氏。現在は、デル エンタープライズ・ソリューションズ・オーガニゼーション ネットワーキングソリューションズ Force10ユニット リージョナル・ディレクター

Force10製品は、Z、E、C、Sの4シリーズで展開される。これらのうち、Zシリーズは、Zettaスケールを実現するスイッチで、2Uのコンパクトなサイズに40GbEポートを32個備えている。40GbEポートは10GbEポート4つに分けることができるため、最大128で10GbEポートを実装可能。Data center bridgingやTRILLにも対応予定という。

一方のEシリーズはExaスケール向けの製品で、シャーシ型のスイッチになる。2台のシャーシを1台の論理シャーシに見せる仮想シャーシ機能を搭載しているほか、独自チップセットで性能を高めているなどといった特徴がある。また、Cシリーズは同じシャーシ型のスイッチで、こちらは汎用チップセットを使用し、価格を安価に抑えているという。

そしてSシリーズは、10Gb/40GbEに対応したトップオブラックスイッチで、用途に応じてさまざまなモデルが用意されている。上位モデルには、パケット全体をバッファに格納してエラーをチェックするモード(Store and Forwardモード)と、それを行わずにパフォーマンスを高めるモード(Alternate Store and Forwardモード)を自由に切り替えられるものや、1.25GBの巨大パケットバッファを搭載し、Out側の帯域に対してIn側のトラフィックが多い場合にもパケットのドロップを回避できるものなども提供されている。

Zシリーズの「Z9000」

Sシリーズの最上位モデル「S4810」

旧Force10製品は、来年の早い時期にデルからリリースされる予定。なお、Force10ブランドはなんらかのかたちで残される見込み。