日本電気(NEC)は11月29日、インドネシア最大の携帯電話事業者であるTELKOMSEL(テレコムセル)と、超小型マイクロ波通信システム「PASOLINK(パソリンク)」の包括供給契約を締結したと発表した。本契約に基づき、NECは今後3年間にわたりPASOLINKを供給する。

インドネシアでは、モバイルインターネットの普及に伴い通信トラフィックが急増しており、テレコムセルにとってもネットワークインフラの整備が急務になっている。また、通信トラフィックの処理を効率化するため、既存の時分割多重(TDM : Time Division Multiplexing)方式のネットワークを、フルパケット方式に移行する計画を推進している。

NECが今後供給するPASOLINKは、主にインドネシア郊外のインフラ拡充に利用される予定。さらに、TDM方式とフルパケット方式の両方に対応しているため、テレコムセルは既存のTDMネットワークを活かしながら、段階的にフルパケットネットワークに移行することが可能となる。