先日、韓国LG Electronicsが来年1月にラスベガスで開催されるCES 2012において第2世代の「Google TV」を発表する計画だとお伝えしたが、こんどは韓国Samsung Electronicsが同OSを搭載したTVの提供に向けた最終交渉をGoogleとまとめているところだという。米Wall Street Journalが11月22日(現地時間)に報じている

オリジナルのGoogle TVは昨年2010年夏にGoogle、ソニー、Logitech、Intelの4社共同プロジェクトとして発表され、同年秋にはソニーとLogitechの2社から対応製品が発売された。だが多くが知るように、両社ともに市場では苦戦が続いており、Logitechに至っては「Revue」の後継製品は投入しない旨のコメントが発表されている。苦戦の原因はユーザーインターフェイスを含む製品完成度の低さと、当初提供が予告されていたAndroidアプリが利用できるOSアップデートが提供されなかったことにあるが、この最新アップデートは1年以上が経過した今月に入り、ようやく提供のアナウンスが行われた段階だ。これで当初予告されていた機能がようやく提供されるようになり、不評だったユーザーインターフェイスの一部で改良が加えられることになる。LGとSamsungのGoogle TV参入計画は、この機能的に落ち着いた第2世代をターゲットに発表されたわけだ。

なおWSJによれば、LGは来年1月初旬にラスベガスで開催されるCES 2012での製品発表を行うのに対し、Samsungはここでの製品発表は行わない見込みだという。おそらく、提携発表のみなど、ライバルであるLG、そしてすでに市場に参入しているソニーへの牽制に終わる形だとみられる。本格的な製品投入は来年夏以降、具体的には来年の年末商戦がターゲットになると考えられる。

(提供:AndroWire編集部)

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LG、2012年開催のCESで次世代Google TV搭載製品を発表か (2011年11月14日)
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