取手市は14日、市政協力員を通して、放射線量測定機81台を貸し出すと発表した。貸し出し時期について同市では、「不安解消のためにもできるだけ早く貸し出したい」とし、早ければ12月上旬には貸し出しを行いたいとしている。

購入するのは予備を含めた90台となる。貸し出しの目的について同市では、「身近な生活環境における放射線量を測定し、放射線による市民生活への不安を和らげるために貸し出しをする」としている。

貸し出し機器による測定内容は、地区内の任意の箇所(道路、公園、側溝など公共空間や私有地など)となっている。貸し出しの期間は、当面、2012年3月31日までを目安とし、状況によって期間延長などを行う。

取手市では、放射線量測定の結果、地上1メートルの高さで1時間当たり1マイクロシーベルトを超える箇所があった場合は、市に報告するよう呼びかけている。周囲に比べて高い放射線量が測定された箇所については、当面の対応として、できる範囲で除染作業を行うか注意喚起の表示を行うとしている。