福島県は14日、地域に出向いての甲状腺検査「全県先行検査」について、川俣町で実施した。

福島県では、東京電力福島第一原子力発電所事故を踏まえて、「県民健康管理調査」を行っている。同調査においては、詳細調査として、子どもたちの健康を長期的に見守ることを目的に、3月11日現在概ね18歳以下の全県民を対象に甲状腺の超音波検査を実施している。

福島県は、現時点での甲状腺の状況を把握するため、「先行検査」(1回目検査)として、10月から医科大学を会場として先行区域(川俣町山木屋地区、浪江町、飯舘村)の人を対象に検査を行っているが、今回、地域に出向いての検査「全県先行検査」に着手することにした。

「全県先行検査」の対象者は、先行区域(川俣町山木屋地区、浪江町、飯舘村)内の未受検者および先行区域以外の全対象者。時期は11月14日から2014年3月までを目途に順次実施。

14日は、川俣町(川俣町山木屋地区以外)を対象者地域とし、川俣町の保育園1カ所と川俣町保健センターで実施された。