エディ・マーフィー
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映画技術アカデミー(Academy of Motion Picture Arts and Sciences)は米国時間9日、エディ・マーフィーが来年2月に行われる第84回アカデミー賞授賞式の司会を降板したと発表した。この授賞式のプロデューサーを務める予定だった映画監督のブレット・ラトナーが制作を降りたことが要因。

『ラッシュアワー』シリーズや、最新作『ペントハウス』などで何度もタッグを組んできたマーフィーとラトナーはアカデミー賞授賞式という輝かしい舞台で共にショーを作り上げることに意欲を見せていた。しかし、このところ女優との性的スキャンダルや同性愛者に対する差別を交えたジョークなどでバッシングを受けていたラトナーは「自分が参加することでアカデミーの崇高な理念の妨げになる」として現地時間8日にプロデューサー職を辞退。マーフィーはこの決定に続いた形となる。

マーフィーは降板するにあたり、以下のようなコメントを発表している。 「まず申し上げたい。アカデミー賞授賞式のプロデューサー交代に関しての皆様の決定を理解し、全面的に支持します。我々のチームと脚本家はちょうど舞台制作に取りかかったところで、このショーの一翼を担えることを私は本当に楽しみにしていました。新しい制作チームと司会者が同じように素晴らしい仕事をしてくれると確信しています」。

マーフィーに代わる司会者の選定はこれから行われる。新しいプロデューサーには『ダ・ヴィンチ・コード』『チェンジリング』など数々のヒット作を手がけている映画プロデューサー、ブライアン・グレイザーが就任した。