The OpenBSD project produces a FREE, multi-platform 4.4BSD-based UNIX-like operating system.

OpenBSDプロジェクトは11月1日(カナダ時間)、OpenBSDの最新版となる「OpenBSD 5.0」を公開した。注目の新機能が導入されたバージョンというよりは、4.9から全域に渡って改善を進めたバージョンといった色が強い。OpenBSDは半年ごとにアップグレードバージョンをリリースするエンジニアリングを実施しており、今回のリリースもそうした取り組みのひとつとなる。OpenBSD 5.0における主な注目点は次のとおり。

  • OpenSSH 5.9の導入。
  • 7,200を超えるサードパーティソフトウェアに対応。
  • Linux以外のOS互換エミュレートコードを削除。
  • malloc(3)の高速化とセキュリティ機能の強化。
  • カーネルmalloc(9)スペースおよびスタックを非DMAメモリへ変更。
  • rc.d(8)フレームワークの改善。ベースシステムデーモンに対して適用したほか、後方互換の実現、インタラクティブモードにおける改善などを実施。
  • すべての対応可能なアーキテクチャにおけるビッグメモリサポートの有効化。

OpenBSDはセキュリティに注力したOSとして人気がある。OSのみならずOpenSSHやPFなどのセキュリティ関係プロダクトの開発でも有名。OpenBSDプロジェクトに関連して開発されたセキュリティ関連のツールはほかのOSに取り込まれている。