東京都は11月7日、都内の小売店などに流通している食品のうち、都民が日常的に摂取する食品および子どもが継続的に摂取する食品を中心に、モニタリング検査を実施すると発表した。検査は11月8日から開始される。

国内の食品中の放射性物質は、国の通知に基づき生産地で検査計画を策定し、出荷前検査が行われている。さらに都では、生産地として都内産農産物などの計画的な検査のほか、放射性物質に汚染された稲わらを給与された牛の食肉の検査などを実施してきた。

今回、都は都民の食の安全をより確保するため、都内の流通食品の放射性物質モニタリング検査を開始する。

検査の対象食品は都内の小売店に流通している農産物、水産物、食肉、鶏卵及び加工食品で、東京都健康安全研究センターが検査を行う。

NaI(ヨウ化ナトリウム)シンチレーションスペクトロメーターを用いる「スクリーニング検査」、スクリーニング検査で1キログラム当たり50ベクレルを超えたものをゲルマニウム半導体検出器で検査する「確定検査」の2段階の検査が行われる。

検査結果は毎週東京都のホームページで公開される(11月9日から公開予定)。

東京都健康安全研究センターが公開している新宿区の大気中の放射線量測定結果