ソフォスは11月2日、2011年7月~9月のスパム送信国ワースト12に関するレポートを公開した。発表によると、これまでと変わらず米国からもっとも多くのスパムメールが送信されているが、2010年の同時期の前回と比較すると、アジア諸国が占める割合が増加しているという。

今回、米国に続いて第2位となった韓国は、前回の7位から大きく順位を上げ、全世界におけるスパムメールの9.6%を送信。また、インド、ベトナム、インドネシアなどアジアの国が上位に挙がっている。

なお、同レポートによると日本は54位で、スパムメールの送信率は全体の0.21%。

2011年7月~9月のスパム送信国ワースト12
1 米国 11.3%
2 韓国 9.6%
3 インド 8.8%
4 ロシア 7.9%
5 ブラジル 5.7%
6 台湾 3.8%
7 ベトナム 3.5%
8 インドネシア 3.3%
9 ウクライナ 3.1%
10 ルーマニア 2.8%
11 パキスタン 2.0%
12 イタリア 1.9%

地域別で見ても、アジアは前回のレポートにおいてスパム送信率が30%で2位だったのが、この1年間で急増し、現在では全体の半分以上を占めて地域別で1位となっている。

2011年7月~9月の地域別のスパム送信ランキング
アジア 50.1%
ヨーロッパ 21.4%
北米 14.2%
南米 10.6%
アフリカ 3.0%
その他 0.7%

同社によると、スパムメールの多くはボットネットによるもので「アジア地域ではPCの利用者が増加したものの、適切なセキュリティ対策が行われていないためにボットに感染してしまっている状況がうかがえる」としている。