Microsoft Windows 8

本格的なメニーコアの時代へ入ろうとしている。コンシューマ向けのプロセッサですら4コアがベースとなっており、コンシューマ向けであってもハイエンドモデルは6コア12論理コアが出荷されている。10論理コア以上を搭載したメニーコア時代の本格的な始まりが近い。

データセンターやサーバなどエンタープライズ向けのハードウェアになるとメニーコア化はより顕著なものとなる。すでに10コア20論理コアのプロセッサが出荷されているし、その後はさらに数を増やしたプロセッサが登場するとみられる。こうしたメニーコア化へ向けた対応がWindows 8で進められていることが「Using Task Manager with 64+ logical processors」で紹介されている。

8論理コアで動作するWindows 7のタスクマネージャ。コアが増えた場合、コアごとのグラフ表示はあまり使いやすいUIではなくなってくる。

8論理コアで動作するWindows 8 DPのタスクマネージャ。デザインはMetro風のものになりスタイリッシュだが、方式は基本的にWin7と同じ。

アフィニティの設定もできるようになっている。

プロセスを特定コアに割り当てても、本当に効果を理解しているのでなければあまり意味がないが、簡単に操作はできる。

コアまたは論理コアが増えた場合、どのコアがどの程度処理をしているのか、従来のグラフ形式では判断しにくくなる。現在公開されているWindows 8 DPでもUIの本質は従来と同じであり、この問題は解決していない。これに対して開発チームは、ヒートマップを使ってコア/論理コアの使用状況を表現する方法を提案している。記事に掲載されているサンプルを比較すると、その効果がわかりやすい。

160論理コアで動作するWindows 7のタスクマネージャ - 同記事より抜粋

160論理コアで動作する開発中のWindows 8タスクマネージャ。ヒートマップを使った表現を試用している - 同記事より抜粋

メニーコアへの流れは当面続くものとみられており、OSレベルからユーティリティレベルまで抜本的な対応が求められる。Windows 8はそうしたメニーコア時代を見据えたOSとして興味深いプロダクトといえる。