日本HP Enterprise Storage Servers & Networking事業統括 HP Networking事業本部 事業本部長の大木聡氏

日本ヒューレット・パッカードは10月20日、新たに提供を開始する8つのネットワーク製品を発表した。いずれも同社が掲げるHP FlexNetworkアーキテクチャに基づくもので、データセンター向けのHP FlexFabric、キャンパスネットワーク向けのHP FlexCampus、ブランチオフィス向けのHP FlexBranch、管理機能を提供するHP FlexManagementのそれぞれにおいて新製品が投入されている。

今回発表された製品は以下の8つ。

  • HP A5900 トップオブラック・スイッチシリーズ : 2012年春出荷予定
  • HP A12500 スイッチ : 2011年秋出荷予定
  • HP A5830 トップオブラック・スイッチ : 2011年12月出荷予定
  • HP A10500 キャンパス・コア・スイッチ : 2011年12月出荷予定
  • HP E3800 スイッチシリーズ : 2011年12月出荷予定
  • HP Advanced Services zl モジュール(VMware vSphere 5利用) : 2012年春出荷予定
  • HP Advanced Services zl モジュール(Citrix XenServer利用) : 2012年春出荷予定
  • HP Intelligent Management Center 5.1 : 2012年春出荷予定

これらのうちFlexFabricには、A5900、A12500、A5830が該当する。A5900は10GbEポートを48、40GbEポートを4つ備えたトップオブラック・スイッチで、IRFにより最大4台の物理スイッチを1つの論理スイッチとして扱うことが可能。また、A5830に関しては、1GbEポートを48、10GbEポートを4つ備え、1GBの大容量パケットバッファを搭載し、排気方向を前面⇒後面、後面⇒前面と自由に変更できるといった特徴がある。データセンター向けコアスイッチのA12500は以前から提供されている製品になるが、今回はソフトウェアをアップデート。IRFによって対応できる物理スイッチの数が2台から4台に増えている。

一方、FlexCampusにおいては、A10500、E3800が追加された。A10500は、エンタープライズにも適したコアスイッチで、スイッチング容量2.6Tbpsを確保し、スロットあたり160Gbpsの帯域をサポートするといった特徴がある。E3800は、キャンパスネットワーク用のボックス型アクセススイッチで、Flex Chassis Meshと呼ばれるメッシュ型構成のスタックが組める機能を搭載しており、遅延を最小限に抑えられるという。

そして、FlexBranch、FlexManagementに関しては、それぞれE5400zl/E8200zl向けの仮想化サービスモジュール「Advanced Services zl モジュール」、およびマルチベンダー環境対応の統合管理製品「Intelligent Management Center 5.1」を発表。仮想化サービスモジュールでは、vSphereとXenServerに対応したモデルを発表しており、競合製品に比べて省電力、省スペース化を実現。統合管理製品では、モバイル端末からのアクセスも管理でき、サポート端末の数は5786にも及ぶという。

左から、A10504、A5830、E3800