東京メトロは5日、銀座線(渋谷~浅草間)の新型車両1000系を公開した。同車両は2012年春より営業運転を開始する。

東京メトロ銀座線の新型車両1000系。レモンイエローの車体が特徴

新型車両のモチーフとなった旧1000形。現在は地下鉄博物館に保存されている

1927(昭和2)年、日本初の地下鉄として開業した銀座線において、開業当初から約40年間にわたり親しまれたのが旧1000形車両。来年デビューする銀座線の新型車両は、この旧1000形をモチーフとしており、地下鉄博物館に保存された車両を参考に、車体色のレモンイエローを再現させた。

レトロな車体デザインを採り入れる一方、さまざまな最新技術も。新型操舵台車の採用で、レールと車輪の摩擦が軽減され、騒音と振動が抑えられる。最高レベルの省エネルギー性能を誇る永久磁石同期モータ(PMSM)に加え、最新式制御装置も採用。現行の01系車両と比べ、駆動系消費電力量が約20%削減されるという。

また、各ドア上部に17インチワイド液晶の車内ディスプレイを装備し、連結面や座席横の仕切りの一部に強化ガラスを導入、冷房能力も高めるなど、車内設備も充実。カーブの多い銀座線でも快適な乗り心地の車両となる。