日本興亜損害保険とNGO「ジャパン・フォー・サステナビリティ」はこのほど、双方で運営するコミュニティサイト「未来クル・MIRACLE―こども未来創造プロジェクト」のプレ・オープンに際し実施した、キックオフアンケートの結果を発表した。

「未来クル・MIRACLE―こども未来創造プロジェクト」トップページ(出典:同サイト)

同アンケートでは、「子どもたちが願う100年後の未来のイメージ」について質問。世界23カ国、5歳~17歳(平均年齢11歳)の子どもたち312名(男子148名、女子164名)から有効回答を得た。

「今あるもので、100年後にも残っていてほしいものは何?」と尋ねたところ、「将来成長して、いろいろな生きものを支えられるように、植物の種を残したいです」(タイ、10歳、女)といった自然環境や生き物に関する回答、「友情、愛、そして他者への信頼を持ち続けたい。共に未来をつくっていきます」(ルーマニア、14歳、女)など家族・友達など身近な人々に関する回答、「ツバルの伝統漁法を100年後まで受け継ぎたいです。僕はツバル人が世界で一番腕のいい漁師だと信じていますし、それを誇りに思っています」(ツバル、16歳、男)といった伝統文化・地域の文化に関する回答など、さまざまな意見が寄せられた。

また、日本の子どもたちの回答では、「放射能を心配せず遊べる青い空の下の校庭」(12歳、女)、「家族、元気な体、外で元気に遊べる、どろんこ遊び、マスクしなくていい、窓をあけて風をびゅーびゅー通す、(放射能で)汚染されていないケーキ、グラタン、野菜、お菓子、果物、お洗濯ものが外で干せること、雨に濡れながら外で遊ぶ」(8歳、女)など、放射能の影響に関するものが見られた。

また、「戦争がなくて平和な国。自然がいっぱいで核がない国。そういう平和な国が残っていてほしいです」(13歳、女)、「原爆ドーム。100年後にも原爆の悲惨な事、平和のありがたさを伝えたいから」(10歳、女)、「原爆ドーム。理由は、戦争や核兵器の恐さの記憶を100年後も、受け継いでいくべきだと思うから。また、僕は実際に原爆ドームに行ってみて、すごく衝撃をうけた」(13歳、男)など、平和に関するものが複数見られた。

これらの結果を見ると、福島第一原子力発電所事故の発生や被爆国であることが、日本の子どもたちに影響を与えていることがうかがわれる。

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