マカフィーは9月12日、スマートフォンユーザーのセキュリティに関する意識や被害実態を明らかにした「スマートフォン利用におけるセキュリティ意識」調査の結果を発表した。調査対象は、日本国内に住む10代から60代までののスマートフォンユーザー730人。

スマートフォンを利用するにあたり、「セキュリティ上の不安を感じているかどうか」、「感じる場合は、どのような不安を感じているか」を聞いたところ、約85%が何らかのセキュリティ上の不安を感じていることがわかった。一方、15.1%のユーザーはセキュリティに不安を感じないと答えており、その傾向は男性(41.8%)より女性(58.2%)のほうが高い。

最も不安と思われているのは「ウイルスやマルウェアの感染」で、これに「スマートフォンを紛失すること」、「連絡先や写真データなどの個人情報の流出や消失」が続く。

スマートフォンを利用するにあたって、セキュリティについて不安に感じる点は?

また、約6人に1人(17.5%)が実際にセキュリティ上の問題に遭遇したと回答しており、被害の内容としては迷惑電話やメールなどの着信や受信(9.9%)が最も多かった。数は多くないが、マルウェアの感染、不正なWebサイトへのアクセスやフィッシング詐欺などの被害に遭ったユーザーもいるという。

スマートフォンが見当たらず紛失が疑われる場合、8割以上(81.2%)のユーザーが1時間以内で不安に感じており、3人に1人以上(36.4%)は、わずか10分以内で不安に思うことがわかった。ユーザーが不安を感じるまでの平均時間は約1時間半(91.4分)で、男性(99.7分)よりも女性(83.1分)のほうが15分程度短いという。

セキュリティ侵害でスマートフォンのデータを紛失してしまった場合、約半数(46.7%)がデータ復旧に3,000円以上支払うと答えており、約10%(8.1%)のユーザーは、1万円以上支払ってもよいと考えていることが明らかになっている。データ復旧に支払い可能な平均金額は3,874円で、女性(3,308円)よりも男性(4,447円)のほうが、1,000円以上高いことがわかっている。