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NSS Labsからマルウェアに対するブラウザの防御機能がどの程度機能しているのか調査した報告書が「WEB BROWSER SECURITY - SOCIALLY-ENGINEERED MALWARE PROTECTION」として公開された。調査は2011年4月に19日間かけて実施されている。対象地域は欧州。Eurostatの報告によれば、欧州連合27ヶ国では平均で3人に1人がマルウェアに感染しているとされている。

報告によればIE9のマルウェアブロック率は100%。URLレピュテーションで92%をブロックし、アプリケーションレプリケーションで残り8%をブロックしている。これに90%のIE8が続く。IE8のマルウェア対策機能「SmartScreen Filter」が優れていることは以前から知られており、IE9ではこれに「アプリケーションレピュテーション」という機能を追加してブロック率をさらに引き上げている。

WEB BROWSER SECURITY - SOCIALLY-ENGINEERED MALWARE PROTECTION - NSS Labsより抜粋

Firefox 4、Chrome 10、Safari 5のブロック率は13%とIEよりもかなり低い。これにOperaの5%が続いている。同じ値だがChromeは2010年第三四半期の報告では3%であったことを考えると、以前よりもブロック率を上げており機能改善が進んでいることがわかる。Operaも0%から5%へブロック率をあげるなど改善が見られる。逆にFirefoxは19%から13%へ6%もポイントを下げている。