Scientific Linux is basically Enterprise Linux, recompiled from source.

Scientific Linux開発チームは6月1日(米国時間)、Scientific Linuxの最新開発版となる「Scientific Linux 6.1 α」(SL 6.1α)を公開した。Scientific Linuxはフェルミ国立加速器研究所および欧州原子核研究機構らが開発しているLinuxディストリビューション。Red Hat Enterprise Linuxをベースにしており、SL 6.1はRHEL 6.1に対応するバージョンとなる。

RHEL 6.1は5月19日(米国時間)にリリースされたRHELの最新版。SLはRHEL 6.1が公開されてから2週間以内に最初のアルファ版を公開したことになる。SL 6.1はRHELからRed Hatのトレードマークに関するデータなどを削除したものに、科学技術系で利用するアプリケーションなどが追加されたもの。

RHELをベースとしたディストリビューションとしてはCentOSが代表的な存在だが、ここのところCentOSはリリースの周期が遅くなっており、最新版は4月8日(米国時間)に公開されたCentOS 5.6が最新版となっている。SLはすでに6.0を公開しているが、CentOSはまだ6.0の公開に至っていない。RHELへの追従が早いこともあり、Scientific Linuxの注目度が高まりつつある。