"妻"に焦点を当てて、その姿を公表されているデータから読み解く「妻の正体~データ編」。今回のテーマは東日本大震災後の妻の変化。震災をきっかけに妻たちが大切に思うようになったのはどんなことなのか?

今回紹介するのはリビングくらしHOW研究所が4月に行った東日本大震災についての調査。ウェブサイト「えるこみ」ユーザーの既婚女性441人(うち首都圏在住者218人)が回答した。

首都圏在住のミセスに「東日本大震災後に考えたこと」を聞いたところもっとも多かったのは「電気や水を大切に使おう」の74.3%で、2位には「家族を大切にしよう」の64.7%、3位には「災害時の必要品はそろえておこう」の56.7%が入った。意外に多かったのが、「持ち物の整理をしよう」(43.6%)、「やりたいことは先延ばしせずにやろう」(24.5%)という回答。同研究所では、旅行や資格取得など「いつか…と思っていたことを、この震災をきっかけに、本気で実現させたいと考え出している人も多いようだ」とみている。

また、「大震災の後、自分の考え方や人生観が変わったと感じた」という首都圏在住のミセスは「とても感じている」(20.8%)と「やや感じている」(56.9%)を合わせて77.7%に上った。「『明日できることはあとでやろう』が多かったけれど、『できることは今のうちにやっておく』を心がけるようになりました」(千葉県/39歳)、「後回しにせず出来ること、友人、知人に積極的に連絡を取ったり会ったりしている」(千葉県/36歳)など、"いま"を大切に生きようと考えるようになった主婦は少なくないようだ。

そのほかのコメントでは、「専業主婦なので節約第一でしたが、復興のために消費が大切と思うようになった」(埼玉県/44歳)、「現在使用中の、ガソリン車を買い替えるときはハイブリッドカーにするか、電気自動車にするか迷っていたが、ハイブリッドカーに軍配があがった」(千葉県/43歳)、「衣食住のうち、食の水と米は絶対必要。衣と住は金さえあればよい。貯蓄を大事と思う気持ちが強くなった」(東京都/47歳)といったものがあった。