総務省は5月10日、ソフトバンクモバイルに対し、iPhoneに適用される二段階パケット定額プランに関する不適正な広告表示等について、原因の究明および適正な表示を行うよう指導したと発表した。

同省は、iPhoneの3G通信機能をONにしている場合、初期設定の端末で利用者がメール、Web閲覧、アプリケーションの利用などを一切行わない状態であっても、パケット通信が自動的に行われて二段階パケット定額プランの下限額の1,029 円を上回るパケット通信料が発生するにもかかわらず、広告表示が不適正であるため、利用者に誤認を与え利益を不当に害するおそれがあると認められたとしている。

広告表示と実際のパケット通信料(イメージ) 資料:ソフトバンクモバイルのWebサイトより総務省が作成

これにより、同省はソフトバンクモバイルに対し、iPhoneに適用される二段階パケット定額プランにおいて、利用者が認識しない自動的な通信により料金プランの下限額を超えるパケット通信料が発生した原因およびその他の不適正な広告表示が行われた原因を究明するとともに、広告表示の適正化などの改善措置を速やかに講じ、それらについて報告を行うよう指導 した。

あわせて同省は、電気通信事業者協会に対し、スマートフォンを含む携帯電話に適用されるパケット通信料に関する広告表示を適正に行うよう会員事業者への周知を要請するとともに、電気通信サービス向上推進協議会に対し、スマートフォンを含む携帯電話に適用される広告表示について、ガイドラインの運用状況の確認を行って適正な広告表示の確保のための取組を実施するよう要請した。