首都高速道路は3月28日、3月27日の大黒JCT連結路の応急復旧工事の完了により、首都高の全区間が通行可能となったことを発表した。

同社は東北地方太平洋沖地震の影響により、首都高全線(総延長301.3km)を通行止めにして緊急パトロール・点検を実施し、安全が確認された区間から順次通行止めの解除を行うとともに、補修が必要な部分の復旧工事を実施してきた。

3月15日以降、通行止め・閉鎖区間の復旧・通行止め解除を進めてきたが、3月27日21時の大黒JCT連結路の応急復旧工事の完了で、全区間通行可能となった。

点検実施後の道路施設の被災状況

種別 対応状況(3月14日時点)
ジョイント破損 10 応急復旧完了
路面損傷(隆起、陥没、段差、ひび割れ、液状化など) 11 湾岸線(西行き)舞浜入口、市川PAを除き、応急復旧完了
トンネル内漏水 5 応急復旧完了
支承脱落 1 大黒JCT連結路
トラス部材の損傷 1 湾岸線荒川湾岸橋
料金所損傷 1 川口線(下り)足立入谷料金所
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通行止め・閉鎖していた区間

通行止め・閉鎖区間 通行止め理由 解除日
市川パーキングエリア(閉鎖) 路面液状化 3月15日18時
6号三郷線(上り)三郷JCT⇒八潮入口、6号三郷線(下り)八潮南出口⇒三郷JCT 緊急交通路 3月16日6時
足立入谷入口(入口閉鎖) 料金所屋根損傷 3月17日12時
湾岸線(東西)新木場出入口⇔葛西JCT トラス部材の損傷 3月22日3時
舞浜入口(入口閉鎖) 路面液状化 3月22日9時
大黒JCT連結路(湾岸線(西行き)⇒大黒線(上り)、大黒ふ頭出口、大黒PA) 支承脱落 3月27日21時

路面損傷箇所、トンネル内漏水箇所の復旧状況

トラス部材の復旧状況(湾岸線(東西)新木場出入口⇔葛西JCT<荒川湾岸橋>)