KDE Software Compilation

26日(米国時間)、KDEの最新版となるKDE Software Compilation 4.6.0が公開された。KDEはLinuxディストリビューションなどで採用されている統合ウィンドウ環境。ワークスペース、プラットフォーム、アプリケーションセット、開発環境などが揃っており、PCからモバイルデバイスにまで対応している。

KDE 4.6.0は新機能の追加が実施されたバージョン。主な特徴は次のとおり。

  • Plasmaワークスペースの改善と新機能追加
  • KDEアプリケーションの各種改善と新機能追加
  • KDE開発フレームワークの強化と高速化、安定化。QMLを使ったウィジェット開発のサポート
  • モジュール化によるモバイル向けの軽量KDE開発プラットフォームの強化

KDE 4.6ではこれまでハードウェアレイヤの抽象化に採用されてきたHALが非推奨に変更されている。かわりにUPower、UDev、UDisksが使われる。これはほかの統合ウィンドウ環境でも進められている方針で、HALは今後は使われなくなるとみられる。

Ubuntuなど人気のあるディストリビューションの多くがGNOMEをデフォルトの統合ウィンドウ環境として採用している。GNOMEが半年おきにリリースされていることなどもあり、最近ではGNOMEが話題にあがることが多い。しかしC++のツールキットであるQtの使い勝手を好む開発者は多い。Qt開発体制の強化やモバイルへの強力な推進もあり、Qtを採用しているKDEも今後の発展が期待される。