米IBMは1月10日(現地時間)、2010年における同社の米国特許取得件数が 5,896件となり、18年連続で第1位になったことを発表した。2010年の米国特許取得ランキングの第2位はSamsung、第3位はMicrosoftだった。

IBMは1911年に創立されたが、単年で5,000件を超える米国特許取得件数記録を達成するまでに50年以上かかったことになる。

2010年に取得した主な特許には、「効果的な病状診断を提供するために複数のデータから患者情報を集めて分析・処理する手法」、「短距離無線通信を介して交わされる情報を基に交通状況を予測するシステム」、「コンピュータに内蔵されたハードディスクドライブの振動センサーから取得したデータを分析して、自然災害時に迅速な緊急対応を実現する技法」、「電気信号の代わりに光パルスを用おたコンピューターチップ間の通信を実現することで、コンピューティング・システムの性能を向上新規技術」などがある。

2010年の記録達成に貢献した7,000名を超える発明者は米国46州、世界26ヵ国に居住している。2010年の米国特許取得件数の22パーセント超は米国外に居住する発明者の貢献によるもの。

2010年米国特許取得数上位リスト

順位 企業名 米国特許取得件数
第1位 IBM 5,896件
第2位 Samsung 4,551件
第3位 Microsoft 3,094件
第4位 Canon 2,552件
第5位 Panasonic 2,482件
第6位 Toshiba 2,246件
第7位 Sony 2,150件
第8位 Intel 1,653件
第9位 LG Electronics 1,490件
第10位 Hewlett-Packard 1,480件