楽天と全日本空輸は12月1日、海外旅行サービスに関する業務提携を発表。楽天トラベルにおいて、ANAの国際線運行便を利用した個人向け組み立て旅行「ANA楽パック」(海外)の取り扱いを開始した。

楽天トラベル 代表取締役社長 岡武公士氏

両社は以前から国内旅行サービスの分野で提携しており、2006年4月には共同出資による新会社「楽天ANA トラベルオンライン」を設立。ANAが運航する1日900便超の国内線と楽天トラベルが契約する各地の施設/ツアーオプションを自由に組み合わせられるパッケージ旅行商品「ANA楽パック」(国内)を提供してきた。

今回の発表では、この提携範囲を海外にまで拡大し、ANAが運航する週846便の国際線と、楽天トラベルが契約する海外施設5万9000件や世界各都市の現地ツアーオプションなども組み合わせられるようになった。当面は、ソウル、北京、上海、香港、台湾、バンコク、ロンドン、パリ、フランクフルト、ミュンヘン、ホノルルの11都市の旅行が対象となるが、今後、ANAの就航便拡大に合わせて旅行商品も随時増加させていく予定。

全日本空輸 取締役営業推進本部長 片野坂真哉氏

そのほか、楽天トラベルのWebサイトとANA SKY WEBにおいて相互リンクも開始しており、日本語サイトのみならず、英語、中国語、韓国語のサイトにおいてもリンクを張っている。

なお、楽天トラベルでは、今回の発表に併せ、「ANA楽パック」(海外)を利用時のマイレージ付与率を通常の海外商品で採用している50%から70%に引き上げるほか、同社のダイナミックパッケージ(申し込み者が旅行プランを自由に組み合わせられるパッケージ商品)を予約した場合に最大7ヶ月前から航空機の座席指定を可能にするなどの新施策も展開している。