One of the goals of the Symbian Foundation was to make the source code for the entire Symbian platform available to everyone, free of charge.

2年前、NokiaはSymbianを買収。そしてSymbian OSをオープンソースソフトウェアとして公開した。しかしこの2年間で状況は一転。iPhoneが一気に普及し、そしてAndroidも登場。NokiaはSymbianに関する戦略の変更を余儀なくされ、実質的に現在のスタイルのOSS Symbianに終止符をうつことになった。Symbian関連のサイトは17日に閉鎖される見通し。ソースコードが欲しい場合には今のうちにダウンロードしておく必要がある。

今後、SymbianはNokiaの社内開発に統合され、Qtとともに同社のモバイルプラットフォームを支える基盤技術として活用されることになる。Orbitのサポートは終了となり、Orbit関連の技術もQtやHTML5に置き換わる。また、従来のバージョン制度は廃止し、順次アップグレードを実施するインクリメンタルアップデートスタイルに変更されるという。

  • ツールキット: QtおよびHTML5
  • プラットフォーム: Symbian

組織としてのSymbian Foundationは残るものの、2011年3月までに業務のほとんどは終了となり人員整理が実施される見通し。最終的にSymbian Foundationはライセンス関連の処理を行う部門になる。Nokiaの元で開発が進められることになるSymbianをどのように配布していくことになるのか詳しいことはまだ発表されていない。NokiaはSymbianの開発に積極的に社内リソースを投入することで魅力的なプラットフォームへ開発していく狙いがある。