MacRuby is a version of Ruby 1.9, ported to run directly on top of Mac OS X core technologies such as the Objective-C common runtime and garbage collector, the CoreFoundation framework and the LLVM compiler infrastructure.

MacRubyの最新版となるMacRuby 0.7が公開された。MacRubyはRuby 1.9に対応したRubyプラットフォーム。Mac OS Xのコア技術であるObjective-Cランタイムおよびガベージコレクタ、CoreFoundationフレームワーク、LLVMなどを使って開発されており、Mac OS Xの性能を発揮しやすいという特徴がある。

5ヶ月にわたる開発は既存の機能を強化することに主眼をおいている。互換性向上、並列性の向上、Cocoaサポートの改善、安定性の向上、パフォーマンスの改善などが実現されている。MacRuby 0.7はRuby 1.9.2に対応しており、RubySpecsの計測値は90%。一つ前のバージョンの82%よりも互換性が向上していることがわかる。提供されているパッケージはIntelアーキテクチャで動作するMac OS X Snow Leopardのみ。

ディスパッチャーがスレッドキャッシュを活用するように書き換えられたことで、以前のバージョンよりも性能が向上している。報告されていたすべての競合条件やデッドロックも解決しており、並列性能とパフォーマンスの向上が確認されているという。事前コンパイルも最適化が改善されており性能が向上している。