任天堂は29日、裸眼で3D映像が楽しめる携帯型ゲーム機「ニンテンドー3DS(スリーディーエス)」を2011年2月26日(土)に国内で発売すると発表した。閉じた状態のサイズは、約134(W)×74(H)×21(D)mmで、重量は約230g。カラーバリエーションはアクアブルーとコスモブラックの2色を用意。価格は25,000円。

「ニンテンドー3DS」(アクアブルー)

「ニンテンドー3DS」は「ニンテンドーDS」シリーズの後継機として、既存のシリーズ用ソフトも楽しめる互換機能を有し、「ニンテンドー3DS」用に開発されたゲームソフトや、その他の3Dコンテンツが特殊な眼鏡の必要なく楽しめることに加え、本体を使っての3D写真の撮影・閲覧や、「いつの間に通信」などの様々な機能が盛り込まれた新しい携帯娯楽機となっている。

なお、「いつの間に通信」は、「ニンテンドー3DS」がスリープモードのときに、ニンテンドーゾーンや無線LANアクセスポイントを自動的に検索し、インターネットから情報・ゲームのデータ・無料ソフト・映像などを"いつの間に"か届けてくれる機能とされている。

本体上下に配された液晶は、上画面が3.53インチの裸眼立体視機能付きワイド液晶で、800×240ピクセルとなっており、横800ピクセルを左目用・右目用交互にそれぞれ400ピクセル割り当てることで、立体表現を可能としている。下画面は3.02インチの320×240ピクセルで、タッチ入力が可能。

特徴的な3D映像は、上画面のみ対応し、3Dボリュームで立体感を調節したり、2D表示にすることが可能。カメラは内側に1個、外側に左右2個を搭載(解像度はいずれも640×480 0.3メガピクセル)。外側のカメラで3D写真を撮影し、その場で3D表示が可能となっている。

さらに新しい入力インタフェースとして、スライドパッド(360度のアナログ入力が可能)、モーションセンサー、ジャイロセンサーと搭載。このほか、ステレオスピーカーを上画面左右に配し、内蔵マイクも有する。バッテリーはリチウムイオンバッテリーを使用。

無線通信は2.4GHzで、ニンテンドー3DS同士の対戦プレイやすれちがい通信が可能。無線LANアクセスポイント経由でインターネットに接続可能となっている。また、セキリュティーもWPA/WPA2に強化され、IEEE802.11に対応。また、無線スイッチによる無線のON / OFFも可能となっている。

コネクタは、ゲームカードスロット、SDカードスロット、ACアダプタ接続端子、充電端子、ヘッドホン接続端子を搭載。

内蔵ソフトは、「ニンテンドー3DSカメラ」「ニンテンドー3DSサウンド」「Miiスタジオ」「すれちがいMii広場」「ARゲームズ」「思い出きろく帳」など。なお、バーチャルコンソールによるゲームボーイならびにゲームボーイカラーのソフトも順次展開される予定で、今後、ニンテンドー3DSにて懐かしのソフトが楽しめるという。

また、ソフトとデータの引越し機能も搭載し、これまでに購入したダウンロードソフトを「ニンテンドー3DS」に引越しが可能(回数制限あり)。ニンテンドー3DS同士のほか、ニンテンドーDSiおよびDSi LLからDSiウェアを引越しすることもできる。

セット内容は、ニンテンドー3DS本体、ニンテンドー3DS専用充電台、ニンテンドー3DS専用ACアダプタ、ニンテンドー3DS専用タッチペン(伸縮可能・最長約10cm)、SDメモリーカード(2GB)、ARカード(カメラで撮影して遊ぶことができる紙のカード6枚)、かんたんスタートガイド、取扱説明書、保証書となる。