クラムワークスは21日、OSにUbuntu 10.04 LTSをプリンストールしたファンレスの小型PC「DML-T360」と「DML-D580」を発売した。「DML-T360」は不特定多数のユーザーが使う端末向けで価格は37,800円、「DML-D580」はデジタルサイネージやホームシアター向けで価格は97,650円。

「DML-T360」と「DML-D580」は、内蔵HDDの書き込みを禁止してリードオンリー(疑似ROM化)とする「書き込み禁止モード」を搭載。内蔵HDDへの書き込み処理はRAMディスクへリダイレクトされ、本体を再起動することで常に同じ環境に戻せる。また、内蔵HDDへの書き込みやソフトウェアのインストールを自由に行える「通常モード」も利用可能。書き込み禁止モードと通常モードは、BIOS設定で切り替える。

「DML-T360」

「DML-T360」

「DML-T360」は、不特定多数のユーザーに提供するキオスク端末や、シンクライアント端末、クラウド端末としての利用を想定。オプションのVESAマウントキットを使うことで、液晶ディスプレイの背面に固定することができる。

主な仕様は、CPUがIntel Atom N270(1.6GHz)、チップセットがIntel 945GSE/ICH7、メモリがDDR2 1GB、ストレージが120GB SATA HDD(2.5インチ)、光学ドライブは搭載しない。OSはUbuntu 10.04 LTS Desktop 日本語Remix。

主なインタフェースは、10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T対応有線LAN、USB 2.0×8、COMポート、PS/2、マイク、ライン出力、D-Sub、DVI-D。本体サイズはW44×D214×H210mm、重量は約1.4kg。

「DML-D580」

「DML-D580」

「DML-D580」は、フルHD動画の再生に対応した高性能モデル。大画面デジタルサイネージやホームシアターPC、Linuxサーバーやゲートウェイとしての利用を想定している。

主な仕様は、CPUがIntel Core 2 Duo P7350(2.0GHz)、チップセットがIntel GM45/ICH9ME、メモリがDDR2 2GB、ストレージが500GB SATA HDD(2.5インチ)、光学ドライブがDVDスーパーマルチドライブ、OSがUbuntu 10.04 LTS Desktop 日本語Remix。

主なインタフェースは、10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T対応有線LAN×2、USB 2.0×6、COMポート×3、マイク、ライン入力、ライン出力、D-Sub、DVI-D、HDMI。本体サイズはW275×D182×H86mm、重量は約3.5kg。