【レポート】

SaaSがネイティブアプリに!? 「Project Horizon」の概要 - VMworld 2010

    星原康一  [2010/09/02]

    米VMwareは米国サンフランシスコで開催中の「VMwrold 2010」において、「Project Horizon」と呼ばれる開発中のソフトウェアを紹介した。

    以下、その特徴について、同社CTOのSteve Herrod氏がゼネラルセッションの中で行ったデモを基に簡単にお伝えしよう。

    Steve Herrod氏によるデモの様子

    Project Horizonは、簡単に言うと、VMware Viewのアカウントを使って各種SaaSサービスにシングルサイオンさせるソフトウェアになる。同ソフトウェアを使用すると、各ユーザーのデスクトップ上にSaaSサービスを起動するためのアイコンを作成でき、ユーザーは同アイコンをクリックするだけで、IDやパスワードを入力することなくサービスの利用を開始することが可能になる。

    デモではまず、管理者側の視点で作業を紹介。Project Horizonの画面で対象ユーザーの名前を入力してSaaSサービスを指定するなど、2、3ステップの操作で設定作業が完了する様子が示された。

    Project Horizonの管理者向け画面。ここではSalesforce.comを追加

    その後、対象ユーザーのアカウントでVMware Viewにログインしてデスクトップを表示すると、先の管理者向け画面で指定したサービスのロゴが入ったアイコンが追加されていた。アイコンをクリックすると、Webブラウザが立ち上がって対象のサービスがログイン済みの状態で表示された。もちろん、アカウントの権限に応じたアクセス制御も有効になっている。

    VMware Viewにログインすると、左下にSalesforce.comのアイコンが表示された

    作成されたアイコンをクリックすると、ブラウザが立ち上がって、ログイン済みの状態でSalesforce.comが表示された

    Project Horizonを利用すると、ユーザーはローカルアプリケーションのような感覚で外部のSaaSサービスにアクセスできるようになる。面倒なログイン処理が排除されるため、生産性の向上が期待できるだろう。

    一方、管理者の立場では、社内システムに対するアカウント管理/アクセス制御をそのまま外部サービスにまで拡張可能なうえ、ユーザーのログイン処理が自動化されるため、ユーザーの過失によりIDやパスワードが漏洩するリスクが低減するなどのメリットがある。

    なお、VMwareは、Project Horizonと同様に外部サービスに対するID管理/アクセス制御機能を提供する企業のTriCypherを買収することも発表している。こちらの技術がVMwareのプラットフォームにどう活かされていくのか。今後を楽しみにしたい。

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