マイコミジャーナル主催の技術セミナー『ジャーナルITサミット - 2010 仮想化セミナー』(以下、仮想化セミナー)が9月1日、千代田区のパレスサイドビルで開催された。

アクセンチュア テクノロジーコンサルティング本部 インフラストラクチャコンサルティンググループ マネジャー 中寛之氏

同セミナーでは、アクセンチュアの中寛之氏、マイクロソフトの藤本浩司氏、日本IBMの東根作成英氏の3名が登壇。運用管理プロセス、ソフトウェア、ハードウェアの3分野のエキスパートがそれぞれの視点から仮想化導入のポイントを詳しく解説した。

最初の講演を担当したのはアクセンチュアの中氏である。氏は、「仮想化時代の新しいIT運用管理 : Beyond ITILを目指せ」と題し、大規模仮想化環境における理想の運用管理像と、それを実現するための具体的なプロセスを紹介した。

中氏は、まず、従来のITインフラと仮想化環境の違いについて簡単に説明した後、仮想化時代におけるIT運用管理の成熟度モデルを提示。そのうえで、「最終的には、サービスレベルの管理をポリシーベースで自動化するかたちになる」と解説し、それを実現するためのポイントとして「プロビジョニングツールとCMDBのワークフロー連携」、「プロビジョニングワークフローとリリース管理/IT資産管理の自動連動」、「目標サービスレベルを基準としたポリシーベースのインフラ自動化」、「利用状況をモニタリングしてコスト配賦を行う枠組みの提供」の4点を挙げた。

特に4つ目については、「ITユーティリティは"Platform as a Service"のコンセプトにより、ファイアーウォールの外にまで拡張される」(中氏)と説明。外部インフラを利用する場合にも確実にコスト配賦できる仕組みを整えるべきであることを強調した。

仮想化セミナーでは、そのほかにも、藤本氏が「実践ハイブリッドクラウド実現への道」、東根作氏が「業界の常識を超えるeX5がもたらすサーバー仮想化の新世界」という講演を行い、さまざまなノウハウを披露した。追って、各講演の詳細なレポートを公開していく予定なので楽しみにしてほしい。