日立ソフトウェアエンジニアリングは7月29日、日本興亜損害保険と日本興亜損保のグループ会社であるエヌ・ケイ・リスクコンサルティング、リサイクルワンと協力し、日本興亜損保で環境への取り組みとして運用されている「CO2排出量算定にかかる基準」をベースにした「CO2&コスト見える化システム」をSaaS型サービスとして9月1日より提供開始することを発表した。

日本興亜損保の「CO2排出量算定にかかる基準」では、電力などのエネルギー使用量に基づく標準的なCO2排出量のほか、社員の営業・出張から紙・印刷物の使用、物流、廃棄、通勤などの企業活動についても、コストと関連付けた独自の方法でCO2排出量を算定することができる。

日立ソフトは同基準をベースに、企業活動に伴うCO2排出量を算出するシステムを日本興亜損保と共同で開発した。同システムでは、改正省エネ法に対応した定期報告書や部門別CO2削減ランキングなどを表示するレポート機能によって、企業内の環境活動をサポートする。

CO2&コスト見える化システムの仕組み

主な機能には、「Excelアドイン機能を利用したExcelシートからの登録・集計」、「拠点ごとのオフィスのCO2排出量にかかわる活動量の入力・集計」、「組織ごとのオフィス以外のCO2排出量に係わる活動量の入力・集計」、「組織改編に対応するための期間指定による組織構造の定義 エリア別などの集計したい単位での仮想組織の定義」などがある。

同サービスは、、「CO2&コスト見える化・削減支援コンサルティング」とともに、「CO2&コスト見える化サービス」の一部を構成するもの。当初は、日本興亜損保が顧客の紹介斡旋を実施し、斡旋を受けた日立ソフトがSaaSサービス・メンテナンスを提供するほか、エヌ・ケイ・リスクコンサルティングとリサイクルワンが協力してCO2排出量の見える化・削減支援のコンサルティングを提供する。

価格は、同システムの初期導入サービスが71万3,000円から、基本サービス年間ライセンスが180万円からとなっている。