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Adobe Systemsは20日(米国時間)、Adobe Readerの次期メジャーバージョンに「Adobe Reader Protected Mode」と呼ばれる新しいサンドボックスセキュリティ機能を実装することを発表した。Practical Windows Sandboxingのテクニックをベースにして開発される技術で、Google ChromeやMicorsoft Office 2010 Protected Viewing Modeで実装されているサンドボックス機能とよく似た機能を提供する。

「Adobe Reader Protected Mode」はデフォルトで有効になる見通し。PDFのレンダリング処理の実施はリソースへのアクセスが限定されたサンドボックス環境内で実行されることになるという。この技術が有効になることでマルウェアをインストールしたりレジストリを書き換えようとする悪意あるPDFデータにおける危険性を軽減することが可能になる。同社はサンドボックス機能を随時拡張していくとしている。

マルチコアが普及したこともあり、性能とセキュリティの両方の恩恵を受けるためにアプリケーションを複数のプロセスに分離して動作させるテクニックが注目を集めている。この方針を採用したアプリケーションで有名なもののひとつはIE8。Chromeが登場してから特に注目されるようになった。