東日本旅客鉄道は3月30日、2010年度の設備投資計画を発表した。同発表によると、設備投資額(単体)は2009年度計画比200億円増の3,800億円を計画しているという。

安全対策として、山手線恵比寿駅と目黒駅においてホームドアを使用開始するのをはじめ、高架橋耐震補強、ATS-PやATS-Ps 整備、踏切事故対策などを行う。安全対策・安定輸送投資としては、約1,700億円が見込まれている。

新幹線ネットワークの拡大として、12月の東北新幹線新青森開業に向けて開業準備を進めるとともに、2010年度末から時速300kmで運転を行うE5系高速新幹線車両を投入し、2012年度末の営業運転に向けて秋田新幹線用E6系量産先行車を新造する。

新幹線E5系量産先行車(左)と新幹線E6系量産先行車(右)

また、東京圏鉄道ネットワーク・沿線価値向上を目的に、京葉線と常磐緩行線でE233系新型車両への取替えを進めるほか、東北縦貫線の整備を引き続き進め、品川駅の折り返し設備整備工事に着手する。加えて、成田エクスプレスはE259系新型車両にすべて置き換えられる予定。

成田エクスプレスE259系車両

そのほか、生活サービス事業の発展として、八王子駅南口、秋葉原駅電気街口で駅ビルを開業するとともに、千葉駅の駅改良・駅ビル建替え、JR 南新宿ビル(仮称、2012年夏開業予定)などの開発が計画されている。