東芝は3月30日、韓国・現代ロテム社と韓国鉄道公社向け6,600kW貨物用電気機関車56両分の電気品納入に関する契約を締結したことを発表した。今回受注したのは、モーターなどの駆動システムや電源システムなどで、受注金額は100億円超となる。

東芝は1990年頃から韓国で電車向け電気品の受注活動を行っており、合計1,000両分以上の電気品の納入実績がある。今回、韓国での電車向け電気品の納入実績、製品の信頼性、中国や南アフリカなどにおける大容量電気機関車の納入実績などが評価されて、受注が決定した。

今回の受注において韓国鉄道公社が機関車の運用や保守業務などを円滑に進められるよう、東芝は製品の信頼性を検証した上で現代ロテムに技術移転を行う。

韓国では既存機関車の置き換えや貨物輸送量の増強が進められており、今後も韓国鉄道公社による電気機関車の新規導入が計画されていることから、東芝は韓国を重要地域の1つとして位置付け、現代ロテム社と連携強化を図りながら、受注活動を展開していく。

受注品は、2011年5月から2012年4月までに順次納入される予定。

韓国鉄道公社 電気機関車(8300系)のイメージ