佐川急便と新日本製薬は3月19日、新日本製薬が通信販売する商品を配送する時に佐川急便の「CO2排出権付き飛脚宅配便」を導入することを発表した。商品配送1個につき、佐川急便が1円、新日本製薬が2円を負担する。

CO2排出権付き飛脚宅配便は、宅配便を通じて京都議定書で定められた日本の温室効果ガス排出削減目標である「マイナス6%」に貢献できるサービスとして佐川急便が開発したもの。

同社は三井住友銀行を通じ、国連で承認された温室効果ガス削減プロジェクトによるCO2排出権(1万トン)を購入し(購入先はインド・タミル地方風力発電プロジェクト)、2008年に通信販売事業者向けに商品化した。これまでに、11万6,000個の取り扱い実績があり、CO2排出権95トンを日本政府に譲渡している。

商品配送1個につき、佐川急便が1円、新日本製薬が2円負担するが、1円は宅配便1個当たりの輸送にかかるCO2排出量383グラムに相当する。3円相当量の1,149グラムのCO2排出権は佐川急便から日本政府に無償譲渡される。

同サービスは3月21日配送分からスタートし、佐川急便が購入したCO2排出権が引き当てられ次第、終了となる。