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ブラウザの包括的なベンチマークを実施しているBetanewsは2日(米国時間)、It's a three-way race: Opera preview clings to lead over Safari 4, Chrome 5において2日版のCRPIベンチマーク結果を発表した。Windows Vista SP2で動作するIE7のベンチマーク結果を1とし、これと比較してどれだけ高速に動作するかをインデックスとしてまとめたもの。報告された結果は次のとおり。

CRPI結果(数値が大きいほど高速) - Betanews Windows 7 browser performance, Feburary 2, 2010結果のグラフ化

ブラウザ CRPインデックス値 推移 備考
Opera 10.5 pre-alpha 3128 24.43
Chrome 5.0.307.1 Dev 22.34
Chrome 4.0.249.78 19.99
Safari4+WebKit54123 19.80 ナイトリービルド
Safari4 531.21.10 17.92
Firefox 3.7 Alpha 1 13.25 ナイトリービルド
Firefox 3.6 12.24
Firefox 3.6.2 11.60 ナイトリービルド
Opera 10.1 6.81
Opera 10.2 Alpha 1 5.83 ナイトリービルド
IE8 1.88
IE7 1

2009年12月22日のCRPIベンチマーク結果に引き続き、開発段階にあるOpera 10.5 pre-alphaが最速値をマークしている。これに5系が発表されたChromeが続き、Safari、Firefox、IEとなる。ブラウザ別に特徴をまとめると次のとおり。

  • Opera 10.5 pre-alphaは前回のインデックス値よりもわずかに減少。アルファリリースへ向け安定性向上に取り組んでいる結果ではないかとみられる
  • Chromeは5系になってさらに高速化。しかしまだOpera 10.5とは2ポイントの開きがある
  • Safariは最新開発版でChrome 4にほぼ匹敵する性能まで高速化している
  • Firefoxも高速化を続けているものの、ほかの主要ブラウザとは開きがある
  • IE8はIE7よりも高速とはいえ、ほかの主要ブラウザと比べて大きな開きがある

CRPI結果 Opera - Betanews Windows 7 browser performance, Feburary 2, 2010結果のグラフ化

CRPI結果 Chrome - Betanews Windows 7 browser performance, Feburary 2, 2010結果のグラフ化

CRPI結果 Safari - Betanews Windows 7 browser performance, Feburary 2, 2010結果のグラフ化

CRPI結果 Firefox - Betanews Windows 7 browser performance, Feburary 2, 2010結果のグラフ化

ブラウザ別にベンチマーク結果をまとめると、どのブラウザもバージョンがあがるごとに高速化していることがわかる。特にOperaの高速化ぶりは突出している。しかし主要ブラウザ全体でみた場合、トップ争いはOpera、Chrome、Safariという企業をバックエンドにおいたブラウザがメインになっており、OSS主導のFirefoxとはだいぶ開きがある状況になっている。しかしFirefoxもIEと比較すると10倍以上高速であり、IEはこれらブラウザと比較してだいぶ遅いことがわかる。

CRPI結果 Canvasレンダリングテスト - Betanews Windows 7 browser performance, Feburary 2, 2010結果のグラフ化

It's a three-way race: Opera preview clings to lead over Safari 4, Chrome 5ではベンチマークのうちCanvasレンダリングテストの結果にも言及しており、Opera 10.5が突出した性能を見せていることを説明している。