韓国トゥービーソフト 代表取締役のキム ヒョン・ゴン氏

トゥービーソフトは1月26日、RIA(Rich Internet Application)開発プラットフォーム「XPLATFORM」に関して、日立システムアンドサービスと販売代理店契約を締結したと発表した。

XPLATFORMは、XMLとJavaScriptにより、Ajaxよりもリッチなアプリケーションを開発できるプラットフォーム製品。デザイン性に優れたコンポーネントが充実しており、各種業務アプリケーションを容易に作成できるうえ、独自開発のレンダリングエンジンや、通信パケットの圧縮技術、画面とデータを分離するアーキテクチャなどにより、高いパフォーマンスが期待できる点が大きな特徴。クライアント環境は、WindowsやLinux、Embedded Linuxをサポートするほか、Macも対応予定だという。

XPLATFORMの構造

XPLATFORMの性能

トゥービーソフトでは、XPLATFORMについて、「パフォーマンスや開発生産性が高いため、RIAを業務アプリケーションに適用する際の障壁を排除できる技術」と説明。そのうえで、「リッチクライアントとRIAの優れた点を併せ持つアプリケーションを開発することが可能で、『REA(Rich Enterprise Application)』という概念を具現化する製品」であることを強調した。

XPLATFORMで構築したアプリケーションのデモ(1)。リアルタイムに数字が反映されるUIコンポーネントをユーザーがドラッグ&ドロップで自由に配置できる

XPLATFORMで構築したアプリケーションのデモ(2)。ウィジェット形式のアプリケーションを作ることも可能

XPLATFORMで構築したアプリケーションのデモ(3)。動画を流すことも簡単

今回、販売代理店契約を結んだ、日立システムアンドサービスでは、今後、1次代理店としてXPLATFORMの販売を進めていく。同社では、すでにFlash/FlexやNexawebによるRIA開発を手掛けているが、XPLATFORMはその中間に位置する技術と考えており、大量データを扱うようなRIA案件などで勧めていく考え。

日立システムアンドサービスから見たXPLATFORMのメリット

なお、XPLATFORMの導入実績はワールドワイドで700社以上を誇る。国内ではすでに野村総合研究所が販売代理店契約を行っており、主にASPサービスの開発などに利用しているという。2010年度中の目標として、国内パートナー数3社、国内ユーザー数20社という数字を掲げている。

日本におけるトゥービーソフトの事業目標