「コマーシャライザープロ」を提供開始

リクルートは17日、CM動画作成サービス「コマーシャライザー」の高機能有料版『コマーシャライザープロ』の提供を開始した。質の高い動画の作成に必要な素材を豊富に用意したほか、著作権の保持により動画の2次利用が可能。法人を対象に提供される。

コマーシャライザーは2008年6月にオープンしたCM動画作成サービス。ユーザーが用意した画像やキャッチコピーを使い、CM風のFlash動画を自動生成、ブログなどに貼り付けることができる。オープン当初から話題を集め、現在では旅館や不動産物件の案内用ビデオに使われるなど、法人ユーザーの利用が増えている。

プロ版は、そうした法人ユーザーのニーズに応えるものとして、よりクオリティの高い動画の作成を実現した。50パターン以上のテンプレート/ 500点以上の著作権フリー画像/ 500曲以上のBGM/ 20種類のフォントなどを提供するほか、作成者の意図に合わせて、CM再生用プレイヤーのデザインや自動再生などのスタイルを変更できるようにしている。作成者は動画の著作権を保持できるため、2次利用が可能。「YouTube」「eyeVio」への直接アップロードもサポートする。

利用料金は、動画作成・配信10枠/ダウンロード回数15回で月額10,000円から。ECサイトやメディアの運営者や制作会社などの利用が想定される。

同社メディアテクノロジーラボ チーフプロデューサーの永田香澄氏によると、同サービスの動画作成エンジンをASP利用する「じゃらんnet」では、動画によってクライアントページにおける滞在時間の延長や予約率の向上が確認できたという。また、YouTubeが動画のリスティング広告を開始するなど、PR動画の作成需要も見込めることから、安価な動画作成ツールとしてもコマーシャライザープロは有効とした。