米Microsoftは15日(米国時間)、マイクロブログサービスのPlurkがMSN Chinaによるコード盗用を指摘した問題で、知的財産権侵害の事実を認めるとともにPlurkに謝罪する声明を発表した。

Plurkは14日に公式ブログで「Microsoft Chinaが、AsiaでNo. 1のマイクロブログ・サービスを食い物に」と題して、MSN Chinaが提供するJukuがPlurkの知的財産権を侵害していると指摘した。2つのサービスはどちらもタイムラインを左から右へとスクロールできるユーザーインターフェイス(UI)を特徴としており、Plurkによると、デザイン、UI要素、さらにコードの約80%をJukuが盗用している。その主張の裏付けとして、コピーされたと考えられるコードを具体的に示した。

JukuはMSN Chinaが契約する中国のベンダーが開発しており、MicrosoftはJukuの提供を一時停止し、すぐにMSN Chinaと調査を開始。契約ベンダーがコードの盗用を認めたため、Plurkに対する謝罪となった。

Microsoftが開発プロセスにおいて外部の企業と契約する場合、知的財産権の尊重を契約書に明記している。しかしながら今回の問題ではMicrosoftの責任も認めており、同社はこれまでの経緯と問題解決に向けた取り組みを直接Plurkに説明するという。また、これまでサードパーティ・ベンダーが提供したコードについて契約内容の遵守を調査する考えを明らかにしている。