SAPジャパンは12月15日、セレクトショップを運営するユナイテッドアローズにおいて「SAP BusinessObjects XI 3.1」が本格稼働を開始したことを発表した。

ユナイテッドアローズは以前よりBIソリューションを用いていたが、今後のユーザー拡大を視野に入れ、より迅速かつ柔軟な対応が可能で、現場でも利用しやすい新しいBIソリューショ ンへの移行を検討していた。

今回、同製品が採用された決め手としては、世界で豊富な導入実績があってシェアが高いという点に加えて、「見える化」からデータ統合まで、ユナイテッドアローズのプロジェクトで必要な各種ソリューションが統合されて提供されるといった点があるという。

一般に、セレクトショップは複数のメーカーが提供する多品種を少量で扱うため、仕入先のシェアや調達ルート分析などが複雑になる。ユナイテッドアローズは同製品の活用により、メーカーごとの仕入実績管理、事業部門別の売り上げ分析など、より多くの項目にわたる分析が迅速かつ容易に行えるようになり、取引における意思決定力が向上した。

物理的データの統合基盤としては「SAP BusinessObjects Data Integrator」、エンドユーザーが利用するフロントエンドツールとしてはWebベースのクエリー、レポーティングツールとしては「SAP BusinessObjects Web Intelligence」、その基盤としては「SAP BusinessObjects XI 3.1」が採用された。

ユナイテッドアローズは現在のところ本部社員のみが同製品から構成されるシステムを利用しているが、今後は各店舗へ拡大することも検討している。