iPhone、そしてiPhoneアプリケーションの可能性はどこまで拡がっていくのだろうか - ミシガン大学は12月1日、同校でiPhoneを使った新しい音楽授業「Building a Mobile Phone Ensemble」がスタートしたことを発表した。iPhoneを楽器として使い、演奏を行う研究をするクラスで、さっそく12月9日(米国時間)に最初のコンサートを開く予定だ。

授業を教えるのは、ミシガン大学で電気工学・コンピュータサイエンスのアシスタントプロフェッサーを務めるGeorg Essl氏。コンピュータサイエンティストでミュージシャンでもある同氏は、iPhoneの音楽アプリとして人気がある"Ocarina"の開発者のひとりでもある。

iPhoneを楽器として機能させるには、マイクロフォンやタッチスクリーンなど、iPhoneの各センサーから受け取った情報を別の音として変換する必要がある。授業では主に、そのプログラミング方法について研究を行っていくという。生徒には創造性とプログラミング知識の両方が求められる。

Essl氏は「携帯電話は音楽を表現するのに最適なプラットフォーム。伝統的な楽器だけに縛られる必要はない」としており、「この研究がまだ未熟であるのはたしかだが、非常にホットで成長が期待できる分野でもある」と、新しい試みに強い意欲を見せている。

同クラスの生徒たちは12月9日、ミシガン大学で最初の無料コンサートを開く。

コンサートに向けて練習を重ねる「Building a Mobile Phone Ensemble」とEssl氏。マイクロフォンに音を吹き込んだり、シェイクしたりと、さまざまな動作を音に、音楽に変える試みだ(出典: ミシガン大学)