アドビシステムズは11月26日、「Flash Player 10.1」および「Adobe AIR 2.0」の概要を紹介する説明会を開催した。

Flash Player 10.1とAdobe AIR 2.0は、2010年第1四半期のリリースが予定されているRIA実行環境の次期版。11月17日にベータ版が公開されたばかりで、現在開発が進められている。

以下、両ソフトウェアの特徴を簡単に紹介していこう。

Flash Player 10.1の特徴

Flash Player 10.1の主要テーマは「モバイル対応」だ。Palm webOS、Microsoft Windows Mobile 6.5、Android 2.0、Symbian S60をサポート。PC向けOSではWindows 7、Mac OS X Snow Leopardにも対応し、利用可能なOSは前バージョンに比べ倍増したという。

また、グラフィック・ハードウェア・アクセラレーションに対応し、メモリ、バッテリー、CPUの最適化などを施した結果、モバイル機器上でのソフトウェア・レンダリングが87%も向上。メモリ使用量に関しても55%削減している。

そのほか、マルチタッチやジェスチャー、加速度センサー、スクリーンオリエンテーション、モバイル入力に対応したほか、OSPパートナー向けポーティングキットを提供するなど、デバイス機能を活用するための対応も多数施されている。

Adobe AIR 2.0の特徴

Adobe AIR 2.0に関しては、「OSとの連携強化」と「モバイル対応のための準備」が大きなテーマとして掲げられている。

OSとの連携強化という点では、デジカメやUSBメモリなどの外部デバイスを検出してそこに保存されたファイルにアクセスできるようになったほか、各種ファイルをOSで関連付けられたアプリケーションで開ける、AIRアプリケーションから他のアプリケーションを起動して相互通信できる、などの対応が行われている。

また、サーバ機能を搭載し、P2P型の通信が行えるようになったうえ、UDPの送受信をサポートするなど、ネットワーク面の強化にも力が入れられている。

一方、「モバイル対応のための準備」という点では、Flash Playerと同様、マルチタッチやジェスチャーに対応。メモリ使用量の削減やCPU使用量の削減、ランタイムサイズの縮小などいった改善も施されている。

加えて、レンダリングエンジンにWebkitを採用。これにより、HTML 5やCSS 3のアプリケーションを実行できるようになった。さらに、IPv6をサポートしたほか、マイクロフォンへのアクセスに対応、IMEによるテキスト入力に対応、グローバルエラーハンドラーの搭載、などの機能強化も行われている。

AIRアプリのデモ

発表会では、国内開発者が作成したAIPアプリケーションのデモも披露された。

有川榮一氏は、Adobe AIR 2.0の新機能Stratusを利用したコミュニケーションツール「Comm On AIR 2.0」を紹介。同一アプリケーション内で、動画、音声、画像、テキストによるコミュニケーションが行えることを示した。

Comm On AIR 2.0のデモ

ドーガの西村誠氏、チェンジビジョンの伊藤祥氏、日本オープンシステムズの盛川泰弘氏の3名(北陸3兄弟)は、共同でAIR 2.0のネットワークAPIを使った「SORAAI」というアプリケーションを開発。プレゼンテーション中にTwitterなどから寄せられた聴講者の反応が評価に変換され、それがスクリーン上に表示される「コミュニケーション」機能や、良い評価が多いとセッション時間が延長され、悪い評価が多いとセッション時間が短縮される「セッションタイマー」機能がなどが披露された。

SORAAIのデモ

さらに、Adobe AIR コンテスト 2009でグランプリに輝いた飯田建一氏による「ブログパーツデスクトップ」も紹介され、プログパーツをデスクトップ上で利用できるようにする模様が披露された。

ブログパーツデスクトップのデモ