米Microsoftは11月18日(米国時間)、ビジネスユーザー向けアプリケーション5製品のβ版を公開したと発表した。

今回β版が公開されたのは、「Microsoft Office 2010」、「Microsoft SharePoint Server 2010」、「Microsoft Visio 2010」、「Microsoft Project 2010」、「Microsoft Office Mobile 2010」の5製品。このほか、OfficeのWebアプリケーションに関してもβ版が提供されている。

Microsoftは、これら2010シリーズにより、PC、携帯電話、Webブラウザと環境をまたがってビジネスアプリケーションを利用できるようになると説明している

主な特徴は以下のとおり。

  • Outlook Social Connector: Outlook Social Connectorと呼ばれるSDKを提供。同ソフトウェアを利用することで、SharePoint Server 2010 β版とWindows Liveとを連携させ、ビジネス環境とソーシャルネットワーク環境をOutlookの上で統合できるという。同機能についてはLinkedInが来年にサポート予定
  • Office Mobile 2010 public beta: Windows Mobile 6.5を搭載したスマートフォン向けのOffice。Windows Marketplaceにて提供が開始されている

ダウンロードサイトに掲載されたOffice 2010のロゴ

そのほか、Office 2010とOffice Web Appsの連携が強化されたほか、UIの刷新、パフォーマンスと安定性の向上、さらにはOfficeのロゴが新しくなるなどの変更も加えられている。

Office Mobile 2010を除く各β版はこちらのWebサイトから入手できる。

また、同社は併せて、SAPとの提携を強化したことも発表。今後、SAPアプリケーションとSharePoint Server 2010をベースとしたソリューションを開発し、「Duet Enterprise for Microsoft SharePoint and SAP」という名称のプロダクトとして提供していく予定だという。同プロダクトは2010年後半のリリースを目指している。