先月10月末、インターネット管理団体のICANNがアルファベット以外の文字でのドメイン表記を可能にする計画を発表したが、これに呼応する形でエジプト政府は11月16日(現地時間)、アラビア語表記でのドメイン申請を行うと発表した。アラビア語ドメイン初のケーススタディとなる。
これはエジプトのシナイ半島先端にあるシャーム・エル・シェイクで同日に開催された発展途上国でのインターネット利用促進をテーマにしたカンファレンスにおいて、エジプト情報技術相のTarek Kamel氏がコメントしたもの。同カンファレンスにはYahoo!創業者のジェリー・ヤン氏のほか、ハイパーテキストの開発者であるティム・バーナーズ=リー氏などが参加している。
同件を報じた米Associated Press (AP通信)によれば、新ドメインは「.masr」と発音されるアラビア語表記のドメイン(TLDs)で、ドメイン名がすべてアラビア語で表記される初のケースとなる。なお「.masr」は「.Egypt」、つまりエジプトの国を意味するTLDだ。アラビア語は右側から左側に文字を記述していく、西欧言語とは逆の表記の言語であることが知られているが、異なるアルファベットと表記方法を乗り越えることで、新興国、特にアラビア語圏でのインターネットのさらなる普及を図るのが狙いとなる。
アラビア語は中東のほか、北部アフリカやヨーロッパ一部地域などで広く利用されており、言語人口も多い。ICANNはアラビア語以外のヒンディ文字(インド)、キリル文字(ロシア/東欧圏)、ギリシャ文字、漢字(中国等)などの異なる文字表記のドメイン登録を打ち出しており、こうした試みが今後さらに広がっていくことが予想される。
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