NECおよびNECフィールディングは、PCの消費電力を利用者の行動に応じ自動コントロールする、省エネオフィスサービス「エネパルPC」を製品化し、販売を開始した。販売価格は、1,000台ライセンスの場合96万円(税別)。

ユーザー向け画面イメージ

管理者向け画面イメージ

省エネオフィスサービス「エネパル PC」は、オフィス内のPCの消費電力量/二酸化炭素排出量/電力料金などを表示するアプリケーションとして"見える化"し、複数PCの利用状況を一元管理できるようにするもの。二酸化炭素削減目標を設定するだけで、利用者ごとの行動パターンに応じPCの消費電力を自動コントロールできる。また、部や課などの単位で二酸化炭素/消費電力削減の目標設定と進捗管理可能だ。NECのデータセンターを活用したSaaS型で提供するため、導入企業は自身でサーバをもつ必要がなく、初期投資を抑えられる。

表示するアプリケーションは、CPUやメモリなどPCの構成部品ごとの使用率、キーボードやマウスなどの入力状況などユーザーの日々の行動パターンをデータベース化。過去の行動パターンから将来予測を行い、ユーザーの特性に合わせた節電モードを自動的に切り替える。さらに、管理者側で全社での二酸化炭素削減目標を設定した場合は、各PCが割り当てられた目標値を認識し、業務に支障をきたすことなく自動的に電力消費をコントロールする。目標が達成できそうにない場合は、注意をうながすメッセージ表示を行える。さらに管理ソフトウェアを利用することで、部/課などの単位で二酸化炭素削減目標の設定と進捗を集計可能で、結果をグラフや表で表示することも可能。

なお、NECおよびNECフィールディングは、同サービスについて今後3年間で200万台への提供を目標としている。これは累計でCO2削減量41,000トンに相当し、3年目のCO2削減量は杉の木約210万本分になるとしている。