米Red Hatは10月7日(現地時間)、Microsoft Windows ServerとRed Hat Enterprise Linuxの混在環境での仮想化技術を使った相互互換性実現を発表した。仮想化技術実装に必要なバリデーションの完了とサポート提供が行われることで、ユーザーはRed HatのKVMハイパーバイザまたはMicrosoftのHyper-Vを使って互いのOSをゲストとして利用できるようになり、マルチベンダ環境でありがちなトラブル時の煩雑さが軽減される。

2009年2月にMicrosoftとRed Hatの2社は仮想化技術におけるバリデーションとサポートについての提携を発表したが、今回の発表はその検証終了とサポート提供の実現であり、以下のようなバリエーションでの利用を想定している。

  • Red Hat Enterprise Linux 5.4とKVMハイパーバイザの組み合わせに、Windows Server 2003 / 2008 / 2008 R2のゲストOS
  • Windows Server 2008 Hyper-V、Microsoft Hyper-V Server 2008、Windows Server 2008 R2 Hyper-V、またはMicrosoft Hyper-V Server 2008 R2の組み合わせに、Red Hat Enterprise Linux 5.2 / 5.3 / 5.4のゲストOS

これ以外にも、Windows Server上でのMicrosoft製品、Red Hat Enterprise Linux上でのRed Hat製品の組み合わせも保証されており、仮想化技術利用におけるシステム展開の柔軟性が向上している。