9月8日(米国時間)、既報の通り、Open Invention Network(OIN)が新たに22の特許を取得したことを公式に発表した。

取得した特許はもともとMicrosoftがもっていたもので、これらの特許はOINと同じ特許保有会社であるAllied Security Trust(AST)が取得することに成功し、さらに今回の発表でOINがこれらの特許を取得したことを公表した。

OINのCEOであるKeith Bergelt氏の発言によると、今回取得した特許はLinuxに関連している可能性が高いものだったとしており、またこれらの特許を取得したことが今後のOSSの自由を維持するという共通の目標をもつ組織の協力した新たなモデルになるのではないかと述べている。

発表ではさらに、OINがオープンソース特許ポートフォリオに関心を示していることについて、ASTのCEOであるMcCurdy氏が好感をもっており、これらの重要な特許をOINが取得した結果、Linuxに混乱が起きないことが保証されたと賛辞を送っている。

今回はLinuxに関連した特許だけだが、今後OINははさらに多くのOSSのためにさまざまな特許を取得し、大手ITベンダに対する特許侵害の訴訟に対して先手をうっていくと予想される。OSSを採用しているベンダは、OINやASTの今後の動向にも注目しておきたいところだ。