Prototype JavaScript Framework

Prototypeの最新版となるPrototype 1.6.1が公開された。PrototypeはJavaScriptで開発されたWebアプリケーションフレームワーク。古くからあるフレームワークのひとつで、高い人気がある。1.6.1はマイナーバージョンアップにあたるが、いくつか注目すべき新機能の追加が実施されている。新機能は次のとおり。

  • IE8およびGoogle Chrome 1.0以上の最新ブラウザのサポート
  • JavaScriptのキー/値ペアをDOM要素に対応づけるエレメントメタデータストレージの実現
  • IEの"mouseenter"および"mouseleave"イベントをすべてのブラウザでサポート
  • もっとも使われる機能である関数#bind、文字列#escapeHTML、要素#downメソッドの高速化とクリーンアップ
  • 依存関係管理と配布用ライブラリ生成にSprocketsを導入。ソースコードから管理および生成に対応
  • APIドキュメント管理にPDocを採用

ただしリリース後、新しく導入されたPDocが生成するAPIドキュメントにはユーザビリティに関する問題があることが報告され、従来のPrototypeドキュメントにアクセスできるように変更が実施された。なお、新しいドキュメントにもアクセスはできる。