ブラザー工業およびブラザー販売は、ビジネス向けレーザープリンタ/複合機ブランド「ジャスティオ」シリーズにおいて、国内最薄の機種を含む最新機種を発表した。A4カラー複合機ラインナップは、プリンタ/コピー/スキャナ/FAX搭載の「MFC-9120CN」「MFC-9450CDN」、プリンタ/コピー/スキャナ搭載の「DCP-9010CN。価格はオープンプライスだが、MFC-9120CNが店頭予想価格90,000円前後、MFC-9450CDNが110,000円前後、DCP-9010CNが80,000円前後。発売はいずれも11月上旬予定。

「DCP-9010CN」「MFC-9120CN」

DCP-9010CNおよびMFC-9120CNは、LED方式を採用することで国内最薄となる高さ40.1cmを実現したコンパクトA4レーザー複合機。新タンデムエンジンを搭載し、カラー/モノクロとも16枚/分の高速印刷を行える。最大35枚の原稿をセット可能なADF(自動原稿送り装置)を採用し、標準の記録紙トレイにはA4用紙を250枚までセットできる。約10万枚または5年間の高耐久性設計のプリントエンジンを搭載するほか、標準メモリとしては64MBを搭載し、最大576MBまで増設が行える。

「DCP-9010CN」

「MFC-9120CN」

共通機能としては、カラートナーが空の場合や装着していない場合、モノクロ単独で印刷する「クロだけ印刷」機能を採用。普段はモノクロプリンタとして使用し、必要なときだけカラープリンタとして使用することもできる。

スキャン機能関連では、スキャンした原稿をFTPサーバ直接転送し保存する「スキャン to FTP」機能をはじめ、ネットワーク上の共有フォルダや任意のPCのフォルダに保存する「スキャン to ネットワーク」「スキャン to ファイル」を採用。自動的に電子メールソフトを起動しメールに添付する「スキャン to Eメール添付」、グラフィックスツールを自動起動する「スキャン to イメージ」、スキャンした文書を付属の日本語OCRソフトで文字認識を行う「スキャン to OCR」も利用できる。

セキュリティ機能としては、すかし印刷(ウォーターマーク)機能ほか、機密書類を本体のメモリに蓄積し、パスワードの入力後印刷を行う「セキュリティ印刷」、ログインユーザー名など印刷者IDを用紙に印刷する機能を装備。また、ネットワーク上の任意PCからのみプリンタへのアクセスや印刷について可否を設定することで、不正印刷も防止できる。さらに、「ドライバ設定ロック」を利用すると「印刷部数設定」「レイアウト設定」「用紙サイズ設定」「すかし設定」「IDプリント」「カラー/モノクロ印刷」などにロックをかけ、セキュリティ強化やコスト削減を行える。

プリント速度はA4カラー/モノクロとも16枚/分、ファーストプリントアウトタイムはカラー16秒以下、モノクロ15秒以下。プリント解像度はカラー/モノクロとも標準モード600×600dpi/きれいモード2,400dpi。標準記録紙トレイはA4/レター/リーガル/B5/B6/A5/A5(横置き)/A6/はがき対応。

コピー速度はカラー/モノクロとも16枚/分、ファーストコピーアウトタイムはカラー24秒以下、モノクロ19秒以下。コピー解像度は標準モードで600×600dpi。スキャナ部は、読み取り方式はCISで、光学解像度最大1,200×2,400dpi、ソフトウェア補間解像度は最大19,200×19,200dpi。読み取り速度はカラー3.2枚/秒、モノクロ2.5秒。

MFC-9120CNはモデムスピード33.6KbpsによるSuperG3 FAX機能を搭載し、電送速度2秒台/枚を実現。読み取り速度はA4約2.5秒となっている。メモリ送受信は最大約500枚。ワンタッチダイヤル4×2件/短縮ダイヤル200件/同報送信最大258宛先などの送信機能を利用可能となっている。また受信FAXを印刷することなく、PC上で付属ファイル管理ソフトを使って内容を確認できる。

本体サイズW428×D491×H401mm、重量は約22.7kg。インタフェースはUSB 2.0、10/100BASE-TX対応有線LAN。対応OSは、Windows 2000 Professional/XP/Vista、Windows Server 2003/2008、Mac OS X 10.3.9~10.4.3以降(PowerPC)/10.4.4以降(Intel)。

「MFC-9450CDN」

「MFC-9450CDN」

MFC-9450CDNは、自動両面印刷機能を採用した、FAX付きプリント機能強化モデル。1回の印刷工程でカラー印刷を行うタンデムエンジンを搭載し、カラー/モノクロとも20枚/分の高速印刷が可能。最大35枚をセット可能なADF(自動原稿送り装置)を採用し、標準の記録紙トレイにはA4用紙を250枚までセットできる。さらに、多様な用紙サイズに対応する多目的トレイが50枚、オプションの増設記録紙トレイが500枚セット可能なため計800枚まで扱える。これに合わせ、約20万枚または5年間の高耐久性設計のプリントエンジンを搭載し、3,000枚/月以上印刷するヘビーな用途にも耐えうるようになっている。また標準メモリとしては64MBを搭載し、最大576MBまで増設可能だ。

USBメモリ内のPDF/JPEG/PRN/TIFF/PS(PsotScript)ファイルを直接印刷可能なほか、データをUSBメモリに直接保存する「スキャン to USB」機能、モノクロ単独で印刷する「クロだけ印刷」機能も搭載。PictBridgeにも対応している。PostScript3互換の日本語BR-Script3を採用し、Mac OS XなどさまざまなOS環境に対応している。

スキャン機能では、「スキャン to FTP」「スキャン to ネットワーク」「スキャン to ファイル」「スキャン to Eメール添付」「スキャン to イメージ」「スキャン to OCR」を採用。

プリント速度はA4カラー/モノクロとも20枚/分、ファーストプリントアウトタイムはカラー17秒以下、モノクロ16秒以下。プリント解像度はカラー/モノクロとも標準モード600×600dpi/きれいモード2,400dpi。標準記録紙トレイはA4/レター/B5/A5/はがき対応、多目的トレイはユーザー定義サイズ(幅70~216mm、長さ116~406mm)。増設記録紙トレイはA4/レター/B5/A5対応。

コピー速度はカラー/モノクロとも16枚/分、ファーストコピーアウトタイムはカラー23秒以下、モノクロ21秒以下。コピー解像度は標準モードで1,200×600dpi。スキャナ部は、読み取り方式はCISで、光学解像度最大1,200×2,400dpi、ソフトウェア補間解像度は最大19,200×19,200dpi。読み取り速度はカラー3.2枚/秒、モノクロ2.5秒。

モデムスピード33.6KbpsによるSuperG3 FAX機能を搭載し、電送速度2秒台/枚を実現。読み取り速度はA4約2.5秒となっている。メモリ送受信は最大約500枚。ワンタッチダイヤル8×2件/短縮ダイヤル200件/同報送信最大366宛先などの送信機能を利用可能となっている。また受信FAXを印刷することなく、PC上で付属ファイル管理ソフトを使って内容を確認できる。PC FAX送信ソフトを利用し、直接FAXを送信可能なほか、オリジナルの送付書や電話帳も登録することが可能。

本体サイズW432×D487×H482mm、重量は約33.6kg。インタフェースはUSB 2.0、10/100BASE-TX対応有線LAN。対応OSは、Windows 2000 Professional/XP/Vista、Windows Server 2003/2008、Mac OS X 10.3.9~10.4.3以降(PowerPC)/10.4.4以降(Intel)。