凸版印刷は9月1日、生体認証機能とクレジット動的認証機能を標準搭載した接触型ICカード「SMARTICS-NEO」を開発したことを発表した。同カードはICキャッシュ機能とICクレジット機能を一体化したもので、全国の銀行やクレジットカード会社に向けて販売される。

同カードでは、従来EEPROMに格納していた「手のひら静脈認証機能」をROMに格納したことによって、同機能の標準搭載を実現している。生体認証として、オプションで指静脈認証機能を搭載することも可能。

クレジット認証についても、これまでは固定の認証データをやり取りする「静的認証」が主流だったが、可変の認証データをやり取りする「動的認証」に対応し、よりセキュリティ性の高い決済取引を実現する。

金融業務用の機能としては、全国銀行協会が発行する全国銀行協会ICキャッシュカード標準仕様に準拠しているほか、VISA、MasterCard、JCBの3ブランドのICクレジット機能を搭載している。また、非接触ICモジュール/アンテナと組み合わせることで、電子マネー搭載キャッシュカードとして利用することもできる。

生体認証と動的認証を標準搭載した「SMARTICS-NEO」