米Dellは8月27日(現地時間)、2010年度第2四半期(2009年5月-7月)決算を発表した。売上高は127億6400万ドルで前年同期比22%減。純利益は4億7200万ドル (1株あたり利益: 0.24ドル)で、前年同期の6億1600万ドル (同0.31ドル)から23%減だった。減収減益となったものの、コンシューマ市場の回復にけん引されて売上・利益ともにアナリストの予測を上回った。

分野別では、エンタープライズ向けが売上高33億ドルで、前年同期比32%減。大企業のIT支出は依然として世界中で低調であるとしている。中小ビジネス向けは28億ドルで同29%減。コンシューマ向けは、出荷ユニット数が同17%増と好調だった。ただし低価格帯製品によって需要が喚起されており、売上高は前期比2%増、前年同期比9%減だった。

CEOのMichael Dell氏は「世界経済とIT支出の回復に向けて、われわれは組織の簡素化と営業経費の大幅な削減を実行してきた。現在の需要トレンドが続けば、今年後半の売上げは前半を大きく上回るだろう」とコメントしている。一方でDellは予測の中で、コンシューマ分野での価格競争の激化と部品コストの上昇が利益を圧迫する要因であると指摘。またビジネス分野については、回復が2010年にずれ込む見通しを示している。