NECとアビームコンサルティングは8月5日、ポイント(企業通貨)発行企業・提供企業向けに、ポイントや決済ビジネスに関するコンサルティングから製品・システム構築・導入までを支援する総合的なポイントビジネスソリューションの提供を共同で開始すると発表した。

電子マネー関連の法案として、資金決済法が成立し2010年に施行される見込みである。同法により、電子マネーやポイントなどの発行者は、利用者の保護、資産の保全、安全性確保の義務を負うことになる。加えて、国際会計基準(IFRS)が導入された場合は、前払・後払い式支払いの会計処理が変更されるため、ポイントや決済ビジネスに要するコスト、業務負荷が増大することが予測される。

こうした背景より、2社は今回発表したソリューションの提供を開始した。同ソリューションは、アビームコンサルティングのビジネス支援サービス、NECの決済基盤ソフトウェア「NC7000-PS」およびシステムインテグレーションを組み合わせて提供するもの。NC7000-PSは、ポイントと決済サービスを運営する事業者に仮想通貨・複合支払いや電子財布機能などの機能を提供するプラットフォーム。

今回の連携により、IFRSのロイヤリティープログラム(IFRIC13)の会計基準の準拠に必要な会計インタフェース、事業者取引インタフェースなどを備えたポイント業界標準モデルが提供される。